観測所概要
和歌山県には本学の多くの研究施設が設置されており、その一つである白浜海象観測所が観光地として名高い白良浜のある和歌山県西牟婁郡白浜町に設置されています。
白浜海象観測所は防災研究所が持つ隔地施設の一つで、潮岬風力実験所(和歌山県串本町)とともに、気候変動適応研究センター・大気海洋モニタリング研究領域を構成し、防災研究所における自然災害研究の最前線の観測実験活動を担っております。
白浜海象観測所
沿革
白浜海象観測所は白浜町堅田に観測所を構え、定点観測施設として田辺湾湾口に田辺中島高潮観測塔が設置されています。白浜海象観測所が防災研究所の附属施設として設置されたのは1966年ですが、観測活動は1961年から開始されています。当時は、田辺湾南部の陸岸から300m離れた地点に初代海洋観測塔が設置され、気象(気圧,雨量,気温,風向・風速など)及び海象(水温,潮位,波浪,流向・流速など)に関する項目が連続的に観測されました。観測所の設置後、1968年には観測所本館が竣工(1982年増築)、1985年には新造観測船「海象」が就役しました。観測船「海象」は現在も現役として、日常の観測活動を支えています。1993年には現在の観測塔が設置され、数年間の並行観測を経て、最初に設置された観測塔は撤去されました。
- 1960年(S35年)
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和歌山県田辺湾南部(田尻クズレの鼻沖合300m)に我が国最初の海洋観測塔が設置
- 1966年(S41年)
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防災研究所の附属施設として白浜町堅田に白浜海象観測所が設置(観測は1961年から実施)
- 1968年(S43年)
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観測所本館竣工,観測船「しらふじ」就役
- 1982年(S57年)
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観測所増設
- 1985年(S60年)
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新造観測船「海象」就役
- 1993年(H5年)
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田辺湾湾口部(番所鼻北約1.8km)に新しい定点観測施設「田辺中島高潮観測塔」が設置
- 2005年(H17年)
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附属流域災害研究センターの観測施設となる。
- 2007年(H19年)
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小型観測船「しらふじ2」就役
- 2024年(R6年)
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附属気候変動適応研究センターの観測施設となる。