研究室について
川池研究室
2023年度メンバー
河川防災システム研究領域では、河川の上流から河口域まで流域一貫した防災システムの構築を目指し、現地での観測・ 基礎的実験や水理模型実験・数値シミュレーションを用いて豪雨による河川災害や土砂災害などの被害の防止軽減に関する研究行っています.
実験設備紹介
川池研がある宇治川オープンラボラトリーには4つの実験棟があり、大規模な水理実験が可能となっています。
実験棟には水路をはじめとした実験設備が多数存在し、ダムの崩壊実験や流体力の測定、またPIV(粒子画像流速測定法)を用いて水面の流速を解析などが行えます。
設備一覧
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記号:名称 | 説 明 |
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W1:実物大階段模型 | 階段部幅1m、高さ3m 水路長11.4m |
W2:流域模型/雨水流出実験装置 | 琵琶湖北部 最大雨量強度300mm/h 最小降雨面積5m×6.25m |
W3:河川総合可動部水路 | コンクリート製 水路幅7.5m、長さ215m |
W4:基礎実験水路 | 木製(一部アクリル製) 水路幅60cm、長さ11m |
W5:20cm幅流砂基礎実験水路 | アクリル製可変勾配 水路幅20cm、長さ6m |
W6:1m幅局所流実験水路 | 三面ガラス製可変勾配 水路幅1m、長さ30m ポンプ流量30l/s |
E1:河口堆積実験装置 | 水路部幅30cm、長さ5m、水槽部幅3m、長さ5m、起潮装置1台 |
E2:高濃度流実験水路 | アクリル製 水路幅20cm、長さ10m |
E3:渓流水理実験装置 | 鋼製(一部ガラス製)水路幅1m、長さ12.6m 可変勾配 |
E4:氾濫実験装置 | 鋼製 水路部幅30cm、長さ9m 氾濫台4.5m×4m |
E5:崩壊土石流実験水路 | アルミ製(一部ガラス製)可変勾配 水路幅13cm、長さ5m 給砂装置 |
E6:循環式流砂実験水路 | 鋼製(一部ガラス製)可変勾配 水路幅50cm、長さ21m、トロンメル |
E7:流体力測定水路 | アクリル製 水路幅50cm、長さ5m |
E8:管路輸送実験装置 | アクリル製 管路径60mm、長さ3.5m、トロンメル ポンプ流量10l/s |
E9:50cm幅流砂基礎実験水路 | 鋼製(一部ガラス製)水路幅50cm、長さ5.6m ポンプ流量20l/s |
E10:堤防決壊実験装置 | 鋼製 水路部幅1.7m、長さ8.8m 氾濫部幅7.2m、長さ7.4m |
E11:高速高機能流速計検定装置 | 鋼製 駆動部最大速度3m/s 水槽幅1.2m、長さ6m、深さ0.6m |
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記号:名称 | 説 明 |
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1:琵琶湖水理模型 | 琵琶湖本体 水平縮尺1/2500 鉛直縮尺1/500 |
2:地上洪水氾濫実験模型 | 氾濫台20m×10m、可変勾配 水槽幅2.5m 長さ11m 深さ2.5m |
3:地下空間浸水実験装置 | 地下空間縮尺1/30の水理模型 平面積30m×3m |
4:浸水体験実験装置(ドア模型) | 実物大の水理模型 水槽1.8m×3m 深さ0.9m ドア幅0.8m 高さ2m |
5:LDV+40cm幅基礎実験水路 | 2成分3ビームレーザ流速計+1成分2ビームレーザ流速計 水路幅40cm、長さ15m ポンプ流量20liter/s |
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記号:名称 | 説 明 |
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1:多目的造波水路 | 長さ45m、幅1m、深さ0.7m、規則波、不規則波、津波の再現が可能。 |
2:津波再現装置 | 長さ45m、幅4m、深さ1.0m、規則波、不規則波、津波、高潮、潮流の再現が可能。地滑り津波も模擬的に再現。 |
3:斜面水文崩壊実験装置 | 水路幅0.1~1.0m 長さ6m 最大水路勾配1/1.5 勾配可変 |
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記号:名称 | 説 明 |
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1:2m幅基礎実験水路 | 水路幅2m 長さ23m 勾配1/800 |
2:大阪湾潮流模型 | 水平縮尺1/3500 鉛直縮尺1/1000 |
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局地異常気象観測解析装置
ウェイングライシメータ
洪水流実験装置(水路幅7.5m 長さ150m)
TOPICS
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2024年度京都大学土木系研究室対抗野球大会において、川池研・中谷研・山上研合同の宇治川オープンラボラトリーチームが見事優勝しました。


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11月8日(金)に開催された関西土木工学交流発表会にて、M2松井が「水理実験に用いる流体力計測機器の開発」
(共著者:川池健司,小柴孝太,三浦勉,中本幹大)という題目でポスター発表に参加し、優秀学術発表賞(ポスター発表)を受賞いたしました。

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8月から河川防災システム研究領域に招へい外国人学者として滞在されているChen Hung-Cheng教授(Huang Gang大学)の講演会が10月23日に宇治キャンパスで行われました。
講演題目は、「Sensitivity Analysis of Strong Cyclone Track Deflection over Topography: Insights from Rotating Tank Experiments, Numerical Modeling, and Dynamic Model Studies」で、気候変動に関連したサイクロン経路についての研究成果をご紹介いただきました。
講演後の質疑応答では、参加者から質問や意見が次々と出され、活発な議論が展開されました。

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10月15日~17日に開催された「24th IAHR-APD CONGRESS in Wuhan, China」(https://iahrapd2024.aconf.cn/) に川池先生、小柴先生、D2Han、M2松井、OGの北島さん(24年修士課程修了)が参加しました。
M2松井にとっては初めての国際学会で、とてもいい経験になりました。
学会以外にも現地の武漢大学の研究施設を見学し、教員・学生と交流したり、川池先生と交流のある中国の研究者と交流をし、非常に勉強になり刺激的な出張となりました。また現地では、OBのYu Heliさん(24年博士課程修了)とも再会することができ、楽しい時間を過ごすことができました。
学会以外にも現地の武漢大学の研究施設を見学し、教員・学生と交流したり、川池先生と交流のある中国の研究者と交流をし、非常に勉強になり刺激的な出張となりました。また現地では、OBのYu Heliさん(24年博士課程修了)とも再会することができ、楽しい時間を過ごすことができました。


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7月22日~23日に北海道の十勝川流域で実施されたダム再生研究会の現場見学会に小柴先生とM2大野、松井が参加しました。
幌加調整池の通砂バイパストンネルの設置工事や糠平ダムの監査廊など、普段は立ち入ることができない現場を見学させていただき貴重な機会となりました。
ご案内いただいた電源開発株式会社の皆様に感謝申し上げます。

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5月23日~24日に開催された「環境水理部会研究集会2024 in 奄美大島」に小柴先生とM2大野が参加しました。
1日目の現地見学会では、役勝川のリュウキュウアユ産卵場の視察と住用川河口のマングローブおよび干潟環境の観察を行いました。
2日目の研究発表会では、M2大野が「不均質な堤体材料と堤外の流れを考慮した越流破堤実験」という題目で発表し、優秀発表賞を受賞しました。

