宇治川オープンラボラトリー

Ujigawa Open Laboratory

京都大学防災研究所 流域災害研究センター


2022年度公開ラボの様子

2022年10月22日(土)に開催しました。


概要

概要

20名/Grの6グループ参加者106名で行いました。

土石流

土石流の数値実験

「土石流からいかに逃れるか?」いつ土石流に遭遇するかわかりません。その時のために、土石流の数値実験(コンピューターによる実験)による映像や画像を使って、渓流で土石流に遭遇した時、土石流の危険性がある場所にお住まうの場合の命をまもる知恵をお教えします。土石流をバーチャル体験してみましょう。これは体験施設です。

浸水体験実験装置

浸水体験実験装置(ドア模型)

実物大のドアで2つに仕切った水槽の片側に水を溜めていきます。そこでドアを開けようとすると?――その際にかかる水圧を身をもって体験できる装置です。浸水時にドアを開閉することの難しさを体感するとともに、氾濫時の情報入手と早期避難の重要性を理解することが目的です。これは体験施設です。

雨水流出実験装置

雨水流出実験装置

降雨が引き起こす諸現象の仕組みを解明するための装置です。大きく2つに分かれており、手前では実物大に近いサイズの雨粒を土砂崩壊・土石流発生などの実物大に近い模型へ降らせます。奥では細かいサイズの霧状の雨粒を実際の地形(高時川流域)を縮小した河川流域模型へ降らせます。これは体験施設です。

実物大階段模型

実物大階段模型

地下空間に流れ込む水をシミュレーションする施設です。都市部で洪水が発生すると地下街や地下鉄駅などの地下空間は 水であふれ、人命・財産が危険にさらされます。そのため地下空間から速やかに脱出することは被害を軽減するために 重要です。この模型で階段を流れ落ちる水流と地下空間からの避難が体験できます。これは体験施設(身長制限あり)です。

津波再現水槽

津波再現水槽

津波と同じ性質を持った波を再現できる装置です。①ピストン ②水塊の落下 ③ポンプ のいずれか、あるいはこれらの方式を組み合わせて様々な津波を作り出すことができます。この装置を使った実験で津波力の特徴や津波漂流物の衝突力などがわかります。

災害映像など

災害映像など

災害のメカニズムや災害時に注意するべきことなどをまとめたビデオ、また宇治川オープンラボラトリーの施設や研究を紹介するビデオなどを上映します。また、360度の臨場感あふれる災害シミュレーション映像を体験できます。

ビオトープ

ビオトープ

巨椋池は,京都市伏見区南部,宇治市,久御山町にまたがって存在した,周囲約16km,面積約8km2,最大水深約1.1mに及ぶ巨大な池でしたが,昭和8年から16年にかけて行われた干拓によってその姿を消しました。宇治川オープンラボラトリーでは,構内にある約50m四方の緑地に,その周辺をも含めた流域模型ビオトープを製作し,往時の生物相の一部を復元するとともに、宇治川、木津川、桂川の水が淀川に合流する様子や巨椋池干拓地に氾濫する様子を観察できるなど、防災ならびに環境学習支援に供しています。

体験者の声

自主防災活動の知識向上につながった。

浸水ドアや流水階段の体験はとても貴重なものでよい経験になりました。今回このイベントに参加してとても良かったと思います。また、災害時には今回学んだことを活かせられたら良いと思います。

津波の映像、改めて怖かった。水害が多いのでとても興味深かった。防災の意識を強く持った。

子供達は大変興味がもてたようでした。地震もこわいのですが、私たちの滋賀県は川の水害がこわいです。